高血圧と塩分は関係ない・・・しかし・・・
塩分の摂りすぎは高血圧の元だから、減塩しましょうね~
・・・って運動が盛んになり始めたのが平成23年頃から。
このころから減塩食品や、減塩調味料なんかが盛んに発売されてきました。
さぞかし、高血圧の人は減ったのでしょうね~。
平成23年 高血圧の患者数 906万7000人
平成26年 高血圧の患者数 1010万8000人
ありゃ?
増えてますけど~。
しかも、年間死亡数は6932人、年間医療費は1兆8890億円。
これはヤバイ。
まじで気をつけないといけませんね。
ということは、減塩したって患者数が増えたということは、塩分と高血圧は関係ないということでしょうか?
そこにはもちろんカラクリがあるわけですが。
詳しく説明すると長くなるので簡単に言えば、現在我々が食べている塩は、いわゆる純粋に「塩」ではなく、ナトリウムがほとんどの「塩の味がするモノ」を、”塩”と認識して食べているに過ぎないからなんですよ。
つまり、純粋にナトリウム・カリウム・マグネシウムなどが含まれている本物の「塩」の摂りすぎは高血圧になるけれど、我々が食べているナトリウムだけの「塩の味がするモノ」は摂りすぎても高血圧にならない、ってことです。
高血圧患者が増えているのは、他の原因(例えば生活習慣など)が考えられるということです。
なーんだ、じゃあ気にすることはないな、と思うなかれ。
高血圧をほうっておくと、突然死(脳卒中や心筋梗塞など)になる可能性があるわけです。
現在、潜在的な高血圧患者は、日本で4000万人と言われていますから、まさに3人に1人が高血圧患者になりうるんですよ。
自分の健康を自分で管理するためにも、家庭用血圧計などで体調を把握しておくことは、突然死を防ぐ意味でも大切な事ですね。